日本三大庭園の「偕楽園」「後楽園」 の特徴と名称

水戸の「偕楽園」、金沢の「兼六園」、岡山の「後楽園」は、
日本三大庭園といわれています!
しかし、大正9年文部省発行高等小学読本巻一には、
「我が国にて風致の美を以て世に聞えたるは水戸の偕楽園、
金沢の兼六園、岡山の後楽園にして之を日本の三公園と称す。
然れども高松の栗林公園は木石の雅趣却つて批の三公園に優れり。」
と書かれています。
これらは、いずれも大名庭園と呼ばれるものです。
江戸時代、大名は国許の城内や下屋敷(しもやしき)、
あるいは、江戸の上屋敷(かみやしき)・下屋敷などに、
数千坪から十数万坪におよぶ広大な庭園を所有していました。
これらの庭園の多くは、大きな池を海にたとえて中心にすえ、
その周りに起伏に富んだ地形をもって山・谷・平野を表現して、
池の周りを散策できるように、
整備された池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)と呼ばれる庭で、
「儀礼」と「社交」の場として用いられました。
ですので、さまざまな趣向が加えられており、
一種のワンダーランドでした。
広大な庭園には、樹木や草花などが随所に植えられ、
さらに、花壇や鉢植棚が設けられて、
観賞用の花や木が栽培されていました。
この栽培技術をもとに薬草園も設けられていました。
さらに、「御庭焼(おにわやき)」と呼ばれる陶磁器も生産され、
大名の趣味的なやきものばかりでなく、殖産興業を目的としたやきものの
試験場的な役割もありました。
現在、大名庭園は全国に38ヵ所残っています。
38庭園のうち特別名勝に指定されているものは、全国で8庭園のみで、
栗林公園は大正11年に「名勝」に指定され、
昭和28年に「特別名勝」に指定されています。
名勝は、我が国の優れた国土美の代表として学術的価値の高いもので、
そのうち価値の特に高いものが特別名勝です。
特別名勝は、価値の特に高い有形文化財が国宝とされているのと同じ取り扱いです。
栗林公園が“お庭の国宝”と呼ばれる所以です。
栗林公園以外で特別名勝に指定されている大名庭園は、
東京都の「浜離宮恩賜庭園」・「小石川後楽園」・「六義園(りくぎえん)」、
金沢市の「兼六園」、福井市の「一乗谷朝倉邸跡庭園」、
京都市の「二条城二の丸庭園」それと岡山市の「後楽園」です。
また、日本三大庭園の一つの
「偕楽園」は史跡・名勝に指定されていますが、
特別名勝には指定されていません。
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